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前回は「叱らない子育て」について、子供はなぜ反抗行動をやめないのか。親はなぜ叱ってしまうのか。そして叱るのがなぜダメなのか?ということを話した。そして、叱るだけではなく、褒めるのもダメという、じゃあどうすればいいんだよっていう状態なので、今日はそこを深ぼって行こう
「すごいね」と子供を褒めると、褒めてもらえることしかしなくなる。
また、褒めることの1番の功罪は、できない時に挑戦せず、諦めてしまう。
例えば、徒競走でも、負けると分かったタイミングで競争自体に参加せず、諦めてしまう。褒められないとわかっていたら、最初から参加していないことにする方が、自分を守る行動につながっているんだと思う。
そうだよね、目的論で考えると、反抗行動も、褒められる行動も、どちらも 「注目してもらう」ってことが目的になる よね。
確かに、自分の娘も、割と褒めてしまっているんだけど。
「パパ〜。みてみて〜。みてよ!(キレ気味)」みたいなことはよくある。
そして、何かにチャレンジしても、できなかったら怒って辞めちゃうことも多くなった気がする。
褒めて伸ばすっていうのは、こうやって考えると、大きなデメリットがありそうだね。
子どもが自分の人生にちゃんと向き合っていけるように、親ができる一番大切なこと。それが「勇気づけ」なんだって。
うん、確かにね。簡単に言うと、「自分の力で乗り越えられそう」って思えるように、そっと背中を押してあげること。失敗を責めずに、「あなたならできるよ」って信じること。
人生の課題って、主に「人間関係」に関するものが多いんだよね。
褒めたり叱ったりすると、子どもが「人にどう思われるか」ばかり気にするようになって、自分の意思で行動できなくなっちゃう。
「失敗したら怒られる」「うまくできなかったら褒められない」ってなると、チャレンジしなくなる。
そう。つまり、「自分はどうしたいか?」よりも、「どう思われたいか?」が行動の基準になっちゃう。それってすごく不自由だよね。
ベストセラーの「嫌われる勇気」って言うのもまさに、人から嫌われようって話じゃなくて、「不完全な自分を認める勇気」って言われてるんだよね。
「誰にどう思われるか?」っていうのを気にしていると、褒められることとか、注目されることしかしなくなるよね。それって、逆にいうと「完璧な自分を相手に見せたい」と考えることもできる。だから、「不完全な自分を認める」っていうのは、できない自分も肯定して、褒められなくてもやってみよう。チャレンジしてみよう。って思えるようになるってことなんだよね。
例えば、「すごいね」じゃなくて、「ありがとう」「助かったよ」って感謝の言葉を伝えること。
それだけで、子どもは「自分は役に立てた」って感じられるし、自信にもなる。「自分がここにいてもいいんだと思える」それが勇気に繋がる。
「楽しそうだね」と、相手の感情をそのまま読み取ったり、「いっぱい描いてるね」と、事実を言うのがよいんじゃないかな。「すごい」って安易に言いがちだけど、封印しないと、「すごい!」って言うまで帰してくれなくなって、逆にしんどくなるよね。
子育てしてると、つい「やらせなきゃ」って気持ちが先に出てしまう。でもアドラー心理学では、「それは誰の課題か?」という視点がとても大切なんだって。
たとえば、宿題をするかしないか。これは本来、子ども自身の課題なんだよね。親が無理やりやらせても、それは本当の意味での“学び”にはならない。
そう、「ちゃんとしなさい!」って叱っちゃうと、こっちが疲れちゃうんだよね。結局、親が子供の課題に土足で踏み込むことが、子育てでイライラしちゃう原因なんだと思う。
歯磨き、宿題、片付け、将来の進路…どれも、親が代わりにやることはできない。だからこそ、「これは子どもの課題なんだ」と一歩引く勇気が親にも必要。
もちろん理想はそうなんだけど…
うん、それが本当に難しいところだよね。
でも、課題を奪うことで、子どもが「自分で考える」機会も奪ってしまってるかもしれない。将来、自分で選んで、自分で失敗して、そこから学べる人になってほしいから。
まぁ正直まだ自分もそこまで手放しにはできてない。普通に宿題とは一緒にやってる。でも、できるだけ「これは自分の課題だ」と認識してもらえるように、まずは褒めない、叱らないを実践しているところ。
まだまだ道は長そう。
一つのヒントが「相談」だと思う。 本の中ではこんなエピソードが紹介されていた
朝、子供が保育園に行くのが遅くて、親も仕事にも遅刻してしまう。そこで子供と相談した。どうすればいい?「そんなん簡単やん。早く起きればいい」でも早く起きるにはどうすればいいかなぁ?。「じゃあ早く寝ればいい」。そうするとその日は子供たちは早く寝て、結果的に朝早く起きて保育園に間に合った
と言う話が紹介されてた。
「パパ、早く会社に行きたいんだど。どうしたらいいと思う?」
娘「ふーん」
「朝、早くいきたいんだよねー」
娘「じゃあ、シュー!って着替えればいい!」
「じゃあ、シュー!って明日は着替えてね。」
みたいな感じ。思ったより、協力的!
子供の反応に驚いたというのもあるけど、そもそもここまで子供が理解してくれると思っていなかった。子供を対等に扱っていなかった自分が少し恥ずかしいと感じたね。
リモートワークしている時とかも、子供がグズった時に「静かにしなさい!」と頭ごなしに言うよりも「パパもお仕事頑張ってるから、ちょっと静かにしてもらえますか?」とお願いするとかも、効果を感じてる。
子どもに「ありがとう」「助かったよ」と声をかけるたびに、実は自分自身が勇気づけられていたのかもしれない。
子育てと仕事を両立する中で、“叱らない”、“褒めない”というスタンスを選んだことは、決して簡単ではないけれど──
その分、子どもと向き合い、悩みながら一緒に歩いていくことで、親も子供も一緒に成長していけたらなって思ってる。
「完璧な親」なんていないけど、「考え続ける親」にはなれる。 そう思えるようになっただけで、少しラクになれた気がする。
もしあなたが、子育てと仕事の両立に悩み、イライラすることが多いなら── 一度、「叱らない」「褒めない」関わり方に、少しだけ目を向けてみてほしい。
きっと、子どもとの関係だけじゃなく、自分自身も変わっていくから。
紹介したのは本のごく一部だけど、もっと深く知りたい方は、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。 Audible なら、無料体験もあるので、通勤中や家事の合間に耳で読書するのもオススメ。
二人の娘の父。サウナ、シーシャ、プログラミングを愛し、現代のシャーマン的存在を目指す。 新卒でベンチャーに入った後、起業に失敗し、現在はサラリーマンとしてマーケティングを行なっている。