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大人になってから趣味が減ったという人は多いのではないだろうか。例えば大好きだった漫画を読まなくなったり、ゲームをやらなくなったり。
自分もそんな一人だ。毎日仕事で遅くまで忙しく、仕事以外にも子供が生まれてからは、土日もほとんど自分の時間というものを取れている実感がない。
なんかもう、色々諦めてる自分がいる。
もし、自分の時間を取り戻す方法があるとしたら?半ば諦め気味だった自分に、立ち直るきっかけをくれた本がある。
『Audible 版 | 「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』という本を今日は紹介したい。
続けること自体が好きな著者の本。本業はフリーランスのブックデザイナーだが、毎日のルーティンワークが異常とも取れるような内容になっている、詳しくは以下の note の記事を読んでもらえると、凄さがわかるだろう。
とある1日を抜粋。
<まとめ>新八さんの、とある日の過密すぎる24時間。 5:00起床>朝日撮影>ドラマとアニメ鑑賞しながら日記を書きながらスマホゲーム>Wii fit>朝ごはんを食べながらドラマとアニメ鑑賞>ドラクエXをしながらシックスパット>HIIT>6:30作業開始>すぐ終わること×何本か(同時に今日見たい映画探す)>7:00デザイン作業開始 前日受けた仕事のデザイン1案ずつ 前日作ったデザイン案に追加案作成 締切の仕事のブラッシュアップをしてメール送信>10:00宅急便開封>色校チェック>見本が届いたお礼書きや請求書作成・HP更新など事務作業>10:30前日撮った写真の整理>ブログを書く>11:00 ジョギング>シャワー>11:45メール返信>修正作業など>12:00ランチ>12:30移動>読書・資料読む>13:45サンクチュアリ出版着>業務確認>14:00喫茶店で打ち合わせ3社>15:30 サンクチュアリで企画会議>16:30デザイン作業(修正作業/入稿など)移動>19:00映画を見る>21:00移動>移動中にメールチェック+急ぎの案件の作業>21:30 仕事関係の人と会って食事>22:30ゴールデン街>カメラマン・ライターや飲み仲間と合流>飲む>カラオケに行く>また飲む>記憶なくす>いつの間にか家>5:00起床>朝日撮影とつづく
濃い・・・濃すぎる。そしてこの中のルーティンは毎日欠かさず続けているらしい。上記に加えて、最近では毎日1冊の本も読んでいるらしい。ちょっと意味がわからない。
「趣味:継続」というのはまさしくその通り。
上記の記事では、超人的な感じで書かれているが、『Audible 版 | 「やりたいこと」も「やるべきこと」も全部できる! 続ける思考』では、そのエッセンスについて、実にシンプルに述べられている。その続ける思考の極意とは・・・?
「毎日やる」
たったこれだけ。 まぁ、これができないのが人間なんだよ。ってツッコミたくなるけど、結果的に毎日やることによって、それをやらないのが、「気持ち悪い」ぐらいになっていくのだとか。
実際、多くの人が毎日歯磨きをするのと同じように、歯磨きも「毎日やる」ことによって、「やらないのが気持ち悪い」。というふうになっていったんだと思う。
とはいえ、毎日やるというのは難しいので、それに関するテクニックについても紹介されている。
いきなり、毎日ブログ書くぞ〜。とかはきっとやめた方がいい。簡単なことから始めるのが重要。
著者が行なっている、外の写真を撮るのは、外に出る必要があるので、起きるためのスイッチになっていそうなので、取り入れたいがまだ自分にはハードルが若干高く感じたので、「起きたらとりあえず電動ポットで入れた、お湯を一杯飲む。というのを続けている。
シックスパッドが20分なので、それに合わせてドラクエXをやるらしい。ドラクエXも、毎日20分コツコツやって、7年で4000時間だそう。
ちょうど奥さんが、1日4〜5回しないといけない目薬をすぐ忘れてしまう。と話していたので、「1日に4〜5回することってある?」と聞いたら「白湯を飲むとかかなぁ」と言ったので「じゃあ、白湯の横に目薬置いて、飲むタイミングで目薬したら?」とアドバイスしたところ、1日4〜5回の目薬も、難なく忘れずにできるようになった。
自分も、朝にお湯を飲んだら、ちょっと目覚めてくるので、そこで追い打ちをかけるように、シャワーを浴びるようにしてる。なぜ、シャワーを浴びるかは、以下で解説してる。
すでに習慣になっている動作のセットにしてやるというのは、非常に即効性もあって、効果も高そうだ。
順番や場所が決まっていると、次に何かをやるのにも迷いがなくなるし、うっかり忘れることもなくなるとのこと。
これらを徐々に組みあわ得せて、小さく始めていくことで、徐々にそれが生活の一部になっていくそう。
その他にも色々テクニックがあるが、続けることに関しては、「Audible版『200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術 』 | 戸田 大介 | Audible.co.jp」という本もオススメ。 こちらでも「毎日やる。例外を設けない。」というのを強調しているので、継続するためには、やっぱり毎日やらないといけないんだと思う。
自分が書いた感想は以下から読めるので、ぜひ。
上記で紹介した「継続する技術」という本では、「技術」にフォーカスしていて、とてもわかりやすかった。一方で、この「続ける思考」では、テクニックだけにとどまらず、続けることによって得られる人生の豊かさに、気づかせてくた。
冒頭でも述べたように
大好きだった漫画を読まなくなったり、ゲームをやらなくなったり。
いつの間にか、忙しくなって、できなくなったことがたくさんあったが、著者のように、1日たった20分のドラクエでも、7年やれば、4000時間にも届くほどになるようだ。最近は死にゲーと呼ばれる激ムズジャンルで有名なエルデンリングを毎日15分だけプレイしているらしい。(エルデンリングって毎日15分でも楽しめるゲームやったんや・・・)
筆者自身もいつの間にか、漫画を読まなくなったことがショックで、5分だけでも毎日読むようにしたところ、5分でも確実に漫画を消化できているので、今ではどんどん漫画を買うことができているという。
続けることで、かつて好きだったことを取り戻すことが出来た
忙しい現代人は、時間がないと言いたくなりがちだが、たかが1日5分でも続ければ、膨大な時間になる。自分自身も「忙しい」と、よく口にしがちだが、1日5分でも「自分の好きなことに時間を使う」ということを続けてみたいと思った。
忙しい中でも、小さなことを続けること。それこそが、自分自身が豊かに生きるための方法なのかもしれない。と、この本を読んで深く感じた。
どんな大きな成果も、結局は小さな積み重ねだし、今自分が持っている能力だって、小さな積み重ねからできるようになったことだと思う。
能力は習慣の積分
この言葉が好きなのだが、やっぱり小さな習慣を続けることが大事なんだと思う。
最後に、この本でもう一つ感銘を受けた点を紹介したい。自分も何度か見かけたことのある、アフリカのことわざで
「はやく行きたければ、一人で行け。遠くに行きたければみんなで行け。」
というのがある。
著者はこのことわざが嫌いらしい。この本で筆者が伝えたいのは
「一人の力をなめるな」
という点だ。
「アウェイ」という映画、「王様ランキング」という漫画の、二つの作品があるのだが、これらはそれぞれ、たった一人の人が制作した作品らしい。アウェイはラトビアのギンツ・ジルバロディスという人が、3年半、ずっと書き続けた作品らしい。王様ランキングも十日 草輔という人が、2年間書き続けて、一気に人気になった作品。
一人の力でも、毎日制作していれば、こんなにもすごい作品を作れるのか。
自分自身も、毎日仕事をしていく中で、チームメンバーに気を遣いながら、時には任せて進めてきたが、この言葉を聞いて、ハッとした。
「自分でやった方が早い病」とか言われることもあるけど、たまには、スタンドプレーで、一人でここまでできるんだ。というのをコツコツ見せつけるのも一つの方法だよなぁと。みんなでやった方がいいに決まっていると、勝手に決めつけていた自分がいたことに気づけた。
そして何より、一人でも、継続することで道は切り開いていけるんだという勇気をもらった。
「続ける思考」で自分が得たことは
という2点。 自分自身の体験からも、Audible で通勤時に、音楽ではなく本を聴くようになって、本を読むこと自体がもっと好きになったし、1年で100冊以上読めていることが、すごく今の自分の力になっている。続けることって、意外と難しいけど、習慣になったらそれをやらない方が気持ち悪くなる。続ける力。ほんとにすごい。
是非、みんなも、1日5分間だけでも何かはじめてみない?
ここまで読んでくれてありがとう。ではまた。
二人の娘の父。サウナ、シーシャ、プログラミングを愛し、現代のシャーマン的存在を目指す。 新卒でベンチャーに入った後、起業に失敗し、現在はサラリーマンとしてマーケティングを行なっている。